子育ての中で「どう接すればいいのかわからない」「何度言っても子どもが言うことを聞いてくれない」と悩んでいませんか?私も同じ悩みをもち、子育てのヒントとして学んだことの一つが「ペアレントトレーニング」です。
ペアレントトレーニングは、特別な資格や経験がなくても、少しずつ無理なく続けられる育児法。子どもの特性に合わせて、誰でも取り組めるシンプルな3つのステップで、日々の育児を改善していけます。
この記事では、スモールステップで始める効果的なペアレントトレーニングの基本と実践法をわかりやすく解説。今日から使えるコツや観察のポイントも紹介します。
ペアレントトレーニングとは?
ペアレントトレーニングは、子どもを変えるのではなくて、親が子供への関わり方を変えるということです。保護者が子どもとの関わり方を学び、望ましい行動を増やし問題行動を減らすための育児スキルを身につけるプログラムです。発達障害を持つ子どもを育てている家庭だけでなく、あらゆる家庭で役立つ方法として注目されています。


ペアレントトレーニングは、叱って育てる子育ての悪循環をほめて育てる子育ての好循環に変化させるという考え方です。
この方法は特別な資格や経験がなくても実践可能で、具体的な行動観察や伝え方、褒め方などを段階的に学べるのが特徴です。
ペアレントトレーニングの実践方法:3ステップ
次に、ペアレントトレーニングの実践方法を3ステップで解説します。

ステップ1:子どもの行動を観察・記録する
まずは子どもの行動を客観的に観察し、記録することから始めます。例えば、「いつ」「どんな状況で」「どんな行動をしたか」をできるだけ事実として書き出します。叱る前に行動のパターンや起こるタイミングを把握することが大切です。
ステップ2:望ましい行動を具体的に伝える
次に、問題行動の代わりにしてほしい行動を具体的に伝えましょう。「ちゃんとして」ではなく、「椅子に座って5分間食べようね」といった具体的な指示が子どもに伝わりやすくなります。穏やかで肯定的な言い方を心がけることもポイントです。
ステップ3:達成をスモールステップで褒めて伸ばす
すぐに完璧を求めず、小さな達成を認めて褒めることが大切です。たとえ1分でも目標に近づいたら、「さっきより長く座れていたね!」など具体的に褒めてあげましょう。行動の直後に褒めることで子どものやる気を引き出します。
ペアレントトレーニング用の観察記録シート
効果的に観察と記録を行うために、以下のシンプルな観察記録シートを使うことをおすすめします。
日時 | 状況(きっかけ) | 子どもの行動 | 大人の対応 | 結果・子どもの反応 | 気づいたこと・感想 |
---|---|---|---|---|---|
例:2025/6/3 朝 | 朝食の時間に呼ばれた直後 | ソファでゲームを続けた | 「早く来なさい!」と強く言った | 不機嫌になって無視 | 強く言いすぎたかも |
各項目のポイント
- 日時:行動を観察した日時を記入
- 状況(きっかけ):行動前の状況や環境を記録
- 子どもの行動:客観的に行動を記録する
- 大人の対応:親の対応を具体的に書く
- 結果・子どもの反応:その後の子どもの様子を記録
- 気づいたこと・感想:振り返りや次に活かせるポイントをメモ
毎日1〜2つの行動を無理なく記録することが続けるコツです。事実ベースで書くことで、パターンや改善点が見えてきます。
ママ向けに紹介しやすく、初心者でも読みやすいペアレントトレーニングの本を3冊厳選しました。どれも実践的でわかりやすく、子育てにすぐ活かせる内容です。
ペアレントトレーニングを学びたい方におすすめの本
『感情にふり回されない子育て』 著者:田中真衣
おすすめポイント
- 科学的根拠に基づく「ペアレント・トレーニング」
- 認知行動療法をベースにしたアメリカ発の育児支援法を、日本の子育て現場に合わせてアレンジ。厚生労働省の支援事業にも採用された信頼性の高いプログラムです。
- 子育ての「悪循環」からの脱却法を提示
- 「イライラ→叱る→後悔→またイライラ」といった負のスパイラルを断ち切るための具体的な方法を紹介。
- 子どもの自己肯定感を育む「ほめ方レッスン」
- 信頼関係を築くための効果的なほめ方を学べるワークが豊富に掲載されています。この項目は私にすごく響きました!褒め上手な人になりたいものです。
- 実践的なワークで学びを深める
- 「子どもの“いま”を見つめてみよう」など、日常生活で取り組めるワークが多数収録されており、すぐに実践できます。
- 発達障害やグレーゾーンの子どもにも対応
- 発達に特性のある子どもとの関わり方にも触れており、幅広い家庭で活用できる内容です。
- 著者の豊富な経験に基づく信頼性
- 著者は児童養護施設での指導員や厚生労働省の障害福祉専門官などを経て、現在は白梅学園大学准教授として子育て支援に携わっています。

感情に振り回されずに子育てをしたいと願うすべてのママパパにとって、心強い味方となる一冊です。内容が盛りだくさんなので、毎日少しずつでも読み進めていくと学ぶことがたくさんありました。
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私は家事の合間にkindleの音声聞き流しています。
通勤時間や買い物の移動中におすすめです。
まとめ
ペアレントトレーニングは子どもを変えるのではなくて、親が子供への関わり方を変える「観察→伝える→褒める」の3ステップをスモールステップで繰り返すことで、親子の関係性を良くし、子どもの行動改善につながります。心がけるだけでも、毎日の育児が変わるのを実感できると思います。
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